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不動産賃貸仲介の副業は難しい?挫折する前に知るべき真実

賃貸仲介の副業に興味を持っている方は多いのではないでしょうか?

「本業の合間に不動産で稼げたら…」「宅建を取ったけど、どう活かせばいいの?」そんな疑問を抱えていませんか?

不動産賃貸仲介は、一見すると魅力的な副業に見えます。一件の契約で大きな報酬が得られる可能性があり、週末だけでも活動できそうに思えるからです。しかし実際には、想像以上の壁が立ちはだかることも少なくありません。

目次

賃貸仲介を副業にする3つの方法

まずは、賃貸仲介を副業として始める方法について見ていきましょう。大きく分けて3つの選択肢があります。

不動産の仲介業務は、お客様と大家さんの間に立って契約を成立させる重要な役割です。単に物件を紹介するだけでなく、契約条件の調整や書類作成、重要事項説明など、専門的な知識と責任が求められます。

不動産賃貸仲介の基本的な流れを示す図解1. 不動産会社と業務委託契約を結ぶ

副業で不動産仲介を始めるなら、最もハードルが低いのが不動産会社と業務委託契約を結ぶ方法です。

この場合、成約に至れば契約時に設定したマージン分の報酬を不動産会社から受け取ることができます。事務所を設置する必要がないため、そのための手続きも不要です。

週末だけ働きたい方や、本業を持ちながら副業として始めたい方に向いています。ただし、報酬は成果に完全に連動するため、契約が取れなければ収入はゼロになります。

2. フルコミッションエージェントになる

フルコミッションとは、完全歩合制のことです。勤務形態や働く場所などの自由度が高く、ノルマがありません。

しかし、成果が出なければ収入は得られないというリスクもあります。そのため、休日などを利用してコツコツと働いているのに収入がゼロ…という可能性もあるのです。

どれだけ契約に貢献したかによっても収入は変わります。集客から契約締結までを全部自分一人で担えば、受け取る報酬の割合は高くなります。一方、集客から内見までなど業務の一部だけを担当する場合は、報酬の割合が低くなりがちです。

3. 独立して不動産仲介業を始める

自分で不動産仲介業を始める場合、宅地建物取引士(宅建)の資格を取得する必要があります。

また、不動産仲介業を始めるには、宅建業を行う事務所の設置も必要です。事務所は独立している必要があり、他の事業との共同オフィスは認められません(条件を満たせば自宅を事務所とすることは可能です)。

自分一人で行うメリットは、仲介手数料を最大限受け取れることです。しかし、開業する際に手間や時間がかかり、開業後も宣伝費用やその他経費が必要となるため、コンスタントに収益が得られないと赤字になる可能性もあります。

副業としては最もハードルが高い選択肢と言えるでしょう。

賃貸仲介の副業で得られる報酬はどれくらい?

「それで、いったいどれくらい稼げるの?」

これが最も気になるポイントですよね。不動産仲介の報酬は、取引が成立したときに発生する成功報酬(仲介手数料)が基本です。

不動産賃貸仲介の報酬イメージ仲介手数料は宅建業法で上限が定められており、賃貸の場合は家賃1ヶ月分+消費税までとなっています。

例えば、月額家賃8万円の物件を仲介した場合、最大で8万8千円(消費税10%込み)の仲介手数料が発生します。

しかし、副業の場合は不動産会社と分け合うことになるため、実際に手元に入る金額は契約内容によって変わります。一般的には、仲介手数料の50〜75%程度を受け取れることが多いようです。

つまり、月額家賃8万円の物件なら、4万円〜6万6千円程度が副業収入となる計算です。

月に1件の契約を取れれば、それなりの副収入になりますね。ただし、これは契約が成立した場合の話。実際には、内見に同行しても契約に至らないケースも多々あります。

賃貸仲介の副業で直面する5つの壁

賃貸仲介の副業には、想像以上の難しさがあります。実際に挑戦する前に、以下の5つの壁を知っておきましょう。

1. 集客の壁

最初に立ちはだかるのが「お客様をどう集めるか」という壁です。

不動産会社に所属していれば、店舗やポータルサイトを通じて問い合わせが来ますが、副業の場合はそうはいきません。自分で顧客を見つける必要があります。

知人や友人に声をかけるところから始めるケースが多いですが、それだけでは継続的な収入は見込めません。SNSやブログでの情報発信など、地道な集客活動が欠かせないのです。

不動産賃貸の集客活動イメージ2. 時間の壁

副業である以上、使える時間は限られています。

しかし、不動産仲介は意外と時間がかかるもの。お客様との打ち合わせ、物件探し、内見の同行、契約手続きなど、一連の流れをこなすには相当な時間が必要です。

特に内見は平日の夜や土日に集中するため、本業との両立が難しくなることも。お客様の希望に合わせて動く必要があるため、「週末だけ」と割り切れないケースも多いのです。

3. 専門知識の壁

不動産取引には専門的な知識が欠かせません。

宅建の資格を持っていても、実務で必要な知識はそれだけではありません。契約書の作成方法、重要事項説明のやり方、地域の相場感など、実践的なスキルが求められます。

宅建士という資格は持っているのに、重要事項説明がスムーズにできず、「それでも宅建の資格持ってるんですか?」とお客様に言われてしまった…という失敗談も少なくありません。

4. 信頼構築の壁

不動産取引は大きなお金が動く取引です。お客様からの信頼がなければ契約には至りません。

「副業でやっています」と伝えると、「本当に大丈夫?」と不安を抱かれることも。専業に比べると信頼度で不利になる可能性があるのです。

信頼を勝ち取るには、誠実な対応と確かな知識、そして何より実績が必要です。しかし、副業では実績を積む機会自体が限られているというジレンマがあります。

5. 収入の不安定さ

副業で不動産仲介をする最大の難点は、収入の不安定さでしょう。

完全歩合制の場合、契約が取れなければ収入はゼロです。いくら時間をかけて物件を案内しても、契約に至らなければ一銭にもなりません。

本業があるからこそ挑戦できる面もありますが、時間対効果を考えると割に合わないと感じる場面も出てくるでしょう。

賃貸仲介の副業で成功するための3つのポイント

ここまで読んで「難しそう…」と思った方も多いかもしれません。確かに簡単ではありませんが、工夫次第で成功の可能性は広がります。

不動産賃貸仲介の成功イメージ1. 特定分野に特化する

すべての物件や顧客層をカバーしようとするのではなく、特定の分野に特化するのが効果的です。

例えば、自分が住んでいる地域の物件に詳しくなる、単身者向けの物件に特化する、外国人向けの賃貸に特化するなど、ニッチな市場を狙うことで差別化できます。

特定分野の専門家になれば、大手不動産会社にはない強みを発揮できるでしょう。

2. 本業のネットワークを活かす

本業で培ったネットワークは、副業の大きな武器になります。

例えば、会社の同僚や取引先に「引っ越しの予定はある?」と聞いてみるだけでも、潜在的な顧客を見つけられるかもしれません。

ただし、本業の就業時間中に副業の営業活動をするのはNGです。プライベートな時間や休日を使って、適切に行いましょう。

3. オンラインでの存在感を高める

今の時代、オンラインでの存在感は集客の鍵です。

SNSやブログで不動産情報を発信し続けることで、徐々にフォロワーを増やし、問い合わせにつなげることができます。

「家賃〇万円でこのクオリティ!?」といったキャッチーなタイトルで物件情報を発信したり、内見動画を投稿したりすることで、若者層を中心に反響を得ている成功例もあります。

地方在住のある不動産エージェントは、SNSを活用した集客に成功し、月に数万円〜数十万円の副収入を得るまでになっています。リアルな発信と継続的な工夫が実を結んだ好例と言えるでしょう。

賃貸仲介の副業に必要な資格は?

「副業で不動産仲介をするなら、どんな資格が必要なの?」

これは多くの方が気になる点でしょう。結論から言うと、必須の資格はありませんが、持っていると有利になる資格はあります。

宅地建物取引士の資格イメージ宅地建物取引士(宅建士)

最も関連性が高いのは宅地建物取引士(宅建士)の資格です。

不動産取引の専門家としての資格で、契約の重要事項説明などを行う際に必要です。この重要事項説明は宅建士有資格者のみが行える独占業務となっています。

宅建士試験の合格率は平均で約15%~18%で、年間20万人以上が受験する国内最大規模の国家資格です。最新の実施状況である令和5年度での試験合格率は17.2%、合格点は36点となっています。

不動産会社と業務委託契約を結ぶ場合、宅建士の資格がなくても活動はできますが、持っていれば報酬アップの交渉材料になります。また、将来的に独立開業を視野に入れるなら、取得しておくべき資格と言えるでしょう。

その他の役立つ資格・知識

宅建士以外にも、以下のような資格や知識があると強みになります。

  • ファイナンシャルプランナー(FP):住宅ローンや資金計画の相談ができる
  • マンション管理士:マンションに関する専門知識がある
  • 賃貸不動産経営管理士:賃貸経営に関する知識がある
  • インテリアコーディネーター:物件の魅力を引き出す提案ができる

これらの資格は必須ではありませんが、持っていることで顧客に提供できる価値が広がります。

実際に副業で成功した人の事例

副業から本業へ転身した30代前半のAさんの例を見てみましょう。

Aさんは本業の傍ら週末に友人知人の部屋探しを手伝う形で副業を始め、初年度で5件の賃貸契約を成約させました。その実績をきっかけに不動産エージェントとして独立。SNSで不動産情報を発信し続けることでフォロワーを増やし、年間契約件数を20件以上に伸ばしています。

現在では紹介案件も多く、月々の副業収入が本業時代の月給を上回るようになりました。

もう一つの成功例は、地方在住のBさんです。

Bさんは、不動産エージェントとして、SNSを活用した集客に成功しています。地元で見つけた物件情報をもとに、InstagramやTikTokで写真や内見動画を投稿。特に「家賃〇万円でこのクオリティ!?」といったキャッチーなタイトルで注目を集め、若者層を中心に問い合わせが増えていきました。

SNS経由で反響が広がったことで、紹介する物件数も増え、オンラインでのやり取りを中心に全国からの相談対応も行うようになりました。現在は、地方に住みながら月数万円〜数十万円の副収入を得るまでになっています。

賃貸仲介の副業は向いている人・向いていない人

賃貸仲介の副業が向いているのは、どんな人でしょうか?

向いている人

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 時間管理が得意な人
  • 地域の情報に詳しい人
  • SNSやWebでの情報発信が得意な人
  • 長期的な視点で取り組める人

向いていない人

  • すぐに結果を求める人
  • 人と話すのが苦手な人
  • 時間的余裕がない人
  • 専門知識を学ぶのが苦手な人
  • 不安定な収入に耐えられない人

特に注目すべきは「時間的余裕」です。不動産仲介は思った以上に時間がかかります。本業が忙しすぎる方は、無理に始めない方が良いでしょう。

まとめ:賃貸仲介の副業は「覚悟」が必要

賃貸仲介の副業は、一件の契約で大きな報酬が得られる可能性がある魅力的な選択肢です。しかし、集客の難しさ、必要な時間、専門知識の壁など、乗り越えるべき課題も少なくありません。

成功するためには、特定分野への特化、本業のネットワーク活用、オンラインでの存在感向上など、戦略的なアプローチが欠かせません。

何より大切なのは「覚悟」です。すぐに結果が出ないことを理解し、長期的な視点で取り組む覚悟があれば、賃貸仲介の副業は大きな可能性を秘めています。

副業としての不動産賃貸仲介に挑戦してみたいと思った方は、まずは業界の基礎知識を学び、実際に活躍している方の話を聞いてみることをおすすめします。

あなたの挑戦が実を結ぶことを願っています。

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